聞き手が望む答えを語る人が売れ、間違いを認める人が損をする現代社会
専門家の見解が外れても、本人が「まちがえた」と認めないまま、世の中は次の話題へと進んでいく。そんな光景は、もはや珍しくなくなった。評論家の與那覇潤氏は、新刊『なぜ「まちがえた」と言えないのか』の中で、それは単に専門家個人の資質の問題ではなく、社会のあり方そのものに根ざした問題であると説く。本記事では、著者の與那覇潤氏と東京大学大学院経済学研究科講師の舟津昌平氏が、間違いを認められない社会の構造について論じ合う。全3回の第1回では、真偽と無関係に聞き手の望む答えばかり語ってしまう、専門家の「占い師化」を中心に論じる。
*ふみ注:同感・同感
書籍 「なぜ「まちがえた」と言えないのか」 與那覇 潤 (著) ¥1,980 税込 東洋経済新聞社
専門家依存が壊すメディアの信頼