松本市旭3の信州大医学部付属病院に30日、病院植物園「花ラボ」が開設。生花の持ち込みが禁止されている病棟でも安全に楽しめる無菌・無土の花を研究開発、成果の展示で癒やしの空間をつくりながら持続的に販売できる体制を整え、持ち込みを実現させる。生花や土は、免疫力低下患者に感染症を引き起こす可能性のある細菌やカビが付着、がん治療や移植医療などを行う病院へは持ち込めない。ラボは多くの患者が利用する東西病棟1階の通路沿いに設け、医学研究の無菌培養技術を活用プラスチック容器内の寒天培地で育てた花を並べている。15種類を研究中で、開花に成功したマリーゴールドやコスモス、ケイトウなどを展示。開花前のものもあり、長期入院患者が日々の成長を観察できる。信大病院では20年前、小児科で骨髄移植を受けた患者と医師らが無菌室で過ごす時間を充実させようと、理科実験も兼ねて無菌アサガオを栽培、開花させた。医療は進歩しても花を持ち込めない環境は変わっていないとして、当時も関わった小児科の中沢洋三科長の声かけで今年の春ごろに研究を始めた。容器内で植物を育てるインビトロフラワーの研究者や有志の学生、関係者の家族の中学生も加わり、種類ごとに栽培方法を試行錯誤。臨床検査部での無菌性の科学的検証、感染制御室との合意形成も行いながら病室に持ち込める水準のものが完成。花の種類を増やしていくとともに、品質や供給体制を安定させられれば販売して病室へ持ち込めるようにする。そのための資金や人手、資材提供を含め支援を募っていく。中沢科長は「単調な入院生活で花ラボが日々の楽しみとなり、心の安らぎや癒やしにつながれば。近隣の病院にも広げたい」と願っている。
*ふみ注:インビトロフラワー;バイオテックの植物組織培養、種子や花弁、芽などの一部を次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤で完全除菌後「クリーンベンチ」で寒天培地で栽培する。「無菌花」に気を回せる臨床医達に希望をみるね・・パチパチ
cf. 京都教育大 :
https://www.kyokyo-u.ac.jp/cee/18-8.pdf