染色体分配に重要なたんぱく質=マウス卵子で発見―千葉大など
卵子の前段階の卵母細胞が正常に減数分裂して染色体を分配する際に重要な役割を果たすたんぱく質をマウスで発見、「OMC1」と命名、千葉大と熊本大、理研のチームが30日、国際科学誌ネイチャー・エイジングに発表。減数分裂がうまく進まずに胎児の染色体数が異常になると、ヒトでは早期流産やダウン症などにつながり、高齢出産(35歳以上)でリスクが上昇することが知られる。研究成果は、卵子の質が年を取るにつれて低下する現象の解明に役立つ。千葉大大学院医学研究院の石黒啓一郎教授(元熊本大教授)によると、OMC1は染色体を束ねるたんぱく質複合体「REC8コヒーシン」を染色体につなぎ留めておく役割。マウスの卵母細胞でOMC1をなくす遺伝子操作実験を行うと、染色体が異常に早く分離してしまい、受精後に正常な胚になる割合が大幅に低下。一方、OMC1がない卵母細胞にOMC1を生み出すmRNAを注入すると、染色体の早期分離を抑えることができた。石黒教授は「OMC1の遺伝子とよく似た遺伝子がヒトでも見つかっており、解明を進めたい。将来は卵子の質の低下を抑える技術につながる可能性がある」と話す。
*ふみ注:OMC1(Oocyte Meiotic Chromosome protein 1);卵母細胞の減数分裂染色体に特異的に働く新しいタンパク質、姉妹染色分体をつなぎとめる「REC8コヒーシン」の染色体接着保護因子。微小管コヒーシンの誘導が無ければ進まんからねぇ
cf. 千葉大
https://www.chiba-u.ac.jp/news/research-collab/omc1.html