アルツハイマー病に関連する遺伝子領域127カ所が確認、日米欧の国際チームが28日付のネイチャーに発表。患者と未発症者の計300万人近いデータを比較。脳内神経細胞に蓄積する異常たんぱく質Aβが発症原因の一つと考えられているが、今回の領域に含まれる遺伝子群は、脳内の免疫細胞「ミクログリア」で顕著にみられた。新たな治療戦略の構築につながる可能性がある。アルツハイマー病の患者数は、世界で2050年までに現在の2倍以上となる1億人超に達すると予測。発症に関わる遺伝的特徴は人によって異なるため、その遺伝子領域を特定できれば早期発見・治療につながると期待。しかし、個人差が大きく、病気との関連を調べるには大規模な解析が必要。十数カ国の機関と協力。アムステルダム自由大を中心とする国際チーム、DNAなどの試料保管する「バイオバンク」を運営する国立長寿医療研センターや東北大など、十数カ国の100を超える機関と協力。東アジアなど各国の患者約18万人と未発症者約263万人の遺伝子領域を比較。結果、アルツハイマー病発症との関連が知られる遺伝子「APOE」など127の遺伝子領域で、患者と未発症者の間に違いがある。確認の遺伝子の働きは神経細胞よりミクログリアで活発。また、このうち17個の遺伝子が作る物質は、すでに別の疾患の治療薬に活用、アルツハイマー病治療にも有効になる可能性をうかがわせた。さらに、遺伝的にアルツハイマー病になるリスクが、従来より3倍高い16%になるとの推計を明らかにした。 センター研所長特任補佐は「各国で保管されてきたヒトの試料を活用した大規模解析で得られた成果。アルツハイマー病は今なお抜本的な治療に至っていない。今回の知見は新たな治療戦略に役立つのではないか」と話している。
*ふみ注:APOE遺伝子(アポリポタンパク質E遺伝子);脂質代謝や神経細胞修復に関わるタンパク質をコードする遺伝子。ε2、、ε3、ε4の3種があり父母からの分で6種ある。
思うに、アルツハイマーは腸・腎・ミクログリアがキーかと?
cf.国立長寿医療研・研究会
https://www.ncgg.go.jp/ri/lab/camd/department/Neurogenetics/apoe.html